高尾山で登山を始める方って多いと思うのですが、その次のステップとしておすすめなのが高尾山~陣馬山の縦走です。
7時間程度の山行になる長時間コースですが、途中にエスケープルートもあるので、難易度はそこまで高くありません。
この記事では、はじめて高尾山~陣馬山を縦走しようと思っている方に知っておいてほしい情報をご紹介します。
高尾山~陣馬山縦走の基本情報
高尾山~陣馬山への縦走は、途中に城山、景信山などを経由します。
アップダウンを繰り返すコースなのですが、登山道は整備されているので比較的歩きやすいです。
コース情報・所要時間
高尾山側から登るパターンと陣馬山側から登るパターンの2通りがありますが、どちらも約7時間程度の山行です。
また、高尾山は途中までケーブルカーを利用することもできます。
コース | 距離 | 所要時間 |
---|---|---|
高尾山口駅⇒高尾山⇒陣馬山⇒陣馬高原下バス停 | 約16.9㎞ | 6時間44分 |
陣馬高原下バス停⇒陣馬山⇒高尾山⇒高尾山口駅 | 約16.9㎞ | 6時間45分 |
標高・高低差
陣馬山から登る場合は、序盤はやや急登ですが、登り切ってしまえばあとは楽ですね。
高尾山から登る場合も、序盤は意外とキツいかもしれませんが、ケーブルカーで登ることも可能です。
高尾山から陣馬山までの間は、多少のアップダウンを繰り返すことになります。
地点 | 標高 |
---|---|
高尾山口駅 | 190m |
高尾山 | 599m |
城山 | 670m |
景信山 | 727m |
陣馬山 | 855m |
陣馬高原下バス停 | 328m |
エスケープルート
高尾山~陣馬山縦走の縦走では、途中で無理だと思ったらエスケープルートで下山することができます。
エスケープ地点 | エスケープ先 |
---|---|
一丁平 | 大垂水峠バス停(40分) |
城山 | 千木良バス停(50分)、日影バス停(1時間25分) |
小仏峠 | 小仏バス停(45分)、底沢バス停(40分) |
景信山 | 小仏バス停(45分) |
底沢峠 | 陣馬高原下バス停(50分)、底沢バス停(1時間25分) |
明王峠 | 相模湖駅(1時間45分) |
奈良子峠 | 陣馬登山口バス停(1時間15分) |
カッコ内は、エスケープ地点からの所要時間目安です。
おおよその中間地点にあたる「景信山」か「小仏峠」でエスケープするかを検討するのが良いと思います。
登山口へのアクセス
高尾山から登る場合
高尾山の登山コースは全部で6コースあります。
いずれにもケーブルカー乗り場(清滝駅)付近からスタートしています。
清滝駅へは京王電鉄高尾線・高尾山口駅から徒歩5分です。
陣馬山から登る場合
陣馬山の登山口は複数ありますが、陣馬高原下から登るのが一般的です。
陣馬高原下は、高尾駅北口からバスで向かいます。
もう一つは陣馬登山口から登ることもできます。
陣馬登山口は、藤野駅からバスで向かうこともできますが本数が少ないこともあり、少しアクセスが悪いです。
個人的には藤野駅から歩いてエントリーするのが好きなんですよね。
高尾山~陣馬山縦走は初心者でもOK?
普段あまり運動していない方にとっては、高尾山~陣馬山縦走はキツいと思います。
登山道は全体的に整備されているのですが、距離が約16.9㎞なので、とにかく長いです。
僕が初めて行ったときは登山初心者だったのですが、なんとか達成できたものの、予想以上に時間がかかったうえに、下山時には足がガクガクでした。
とは言えチャレンジする価値はあると思いますので、必要な持ち物・装備を準備した上で、以下の点に気を付けることをおすすめします。
- 時間に余裕をもって出発する(できれば早朝から出発)
- 無理だと感じたらエスケープルートで下山する
- スマホで地図アプリを利用する
高尾山と陣馬山どっちから登ったほうがいい?
高尾山と陣馬山、どっちから登っても所要時間は、ほぼ同じです。
なので、好きなほうを選べばよいと思いますが、参考として以下の違いがあります。
- ルートの大半は登り、高尾山~陣馬山まで緩やかに登る
- 終点の陣馬高原下からは、バスが1時間に1本程度なので多くはない
- 早朝に出発すれば、高尾山は比較的空いている
- 序盤の陣馬山までやや急登で苦労するが、そこから終点まではずっと緩やかに下る
- 終点の高尾山口駅は、電車の本数が多くて便利
- 高尾山に到着するのが午後になると混雑する
必要な持ち物・装備
ザック | 30L程度のもの、登山用でなくてもよいがウエストベルトが付いていると長時間の歩行で有利。 |
行動食 | ミックスナッツ、ドライフルーツ、チョコなどの高カロリーな食品がおすすめ。 |
水分 | 個人差があるが、1L以上は持っていきたい。途中の茶屋での調達も可能だが、閉まっていることもあるので注意。 |
タオル | 速乾タオルがおすすめ。 |
レインウェア | 山は天候が変わりやすいので、持っていった方が良い。 |
ヘッドランプ | 長距離のため、日が暮れる可能性がある。スマホのライトとかじゃなくて、両手が動かせるヘッドランプが良い。 |
スマホ | 緊急時の連絡用に。また、登山アプリがあると迷いにくい。 |
衣類 | そこまでシビアに考えなくても良いが、通気性が良くて動きやすくいものを。山中は予想以上に寒いことがあるので、羽織れるものを1枚持っていくのが良い。 |
帽子 | 熱中症対策のために、被ったほうが良い。 |
手袋 | 冬季はあったほうが良い。 |
救急セット | 急な怪我などの応急手当のために、1セットは持っておきたい。長時間の歩行では靴擦れが起こりやすいので、少なくとも絆創膏は必須。 |
登山靴 | 道は整備されているが、スニーカーではなく登山靴が望ましい。 |
トレッキングポール | 必須ではないが、体力がない人はあると便利。バランス保持と脚への負担を軽減してくれる。 |
【動画あり】登山レポート:高尾山~陣馬山縦走
紅葉の時期に高尾山~陣馬山に縦走したときの登山レポートをご紹介します。
動画も合わせてご覧ください。
高尾山口駅~高尾山
高尾山口駅からスタート。この駅はリニューアルされて、かっこよくなりましたね。
高尾山口駅から5分くらい歩くと、ケーブルカー清滝駅があります。
今回は、1号路で登ります。
道は舗装されているので歩きやすいですが、それなりに勾配があるので息があがります。
坂を登り切ったところにケーブルカー高尾山駅があります。
ここは眺めが良くて、有料の双眼鏡が設置されてます。夜景もオススメです。
しばらく歩くと、浄心門があって薬王院のエリアに入っていきます。
男坂と女坂の分岐。男坂は階段、女坂は緩やかな坂道です。
のちに合流するので、どっちからでも行けますが、男坂の途中には仏舎利塔に続く苦抜け門があります。
仁王門をくぐると、薬王院のメインどころへ。
御本堂と御本社。
薬王院を抜けると、山頂に到着です。
山頂の展望台からは、富士山が見えます。
高尾山~陣馬山
高尾山~陣馬山への縦走は、距離が長いので注意が必要です。
縦走路の入り口にも、看板で目安の時間が記載されています。
高尾山山頂から10分くらいで、もみじ台に到着。
その名の通り、紅葉が綺麗な場所です。
縦走路は整備されている場所が多いので歩きやすいですが、アップダウンを繰り返すので、足への負担に注意です。
一丁平園地を過ぎたところにある一丁平園地展望デッキ。
ここも眺めが良いです。
城山に到着。ここはベンチがたくさんあるので休憩スペースとしては最適です。
茶屋もあるので食料や水分を調達することもできますが、閉店してるときもあるので注意です。
城山から20分くらいで小仏峠に到着。ここには名物のタヌキの置物があります。
小仏峠から40分くらいで景信山に到着。茶屋が2軒あるので、ここも休憩スペースとして最適です。
眺めも良くてこの時点で結構満足できるので、体力的に厳しいならここでエスケープするのもアリですね。
景信山から1時間半くらいで明王峠に到着。
ここにも茶屋がありますが、この日は閉まってましたね。
明王峠から1時間弱で陣馬山に到着。
陣馬山の山頂は、360度の展望なので非常に見晴らしが良いです。
陣馬山~陣馬登山口
陣馬山からの下山は、陣馬高原下に下るのが一般的だと思いますが、今回は栃谷尾根から陣馬登山口に下りました。
栃谷尾根を下ると、栃谷集落に出るので、あとは舗装道路を下ります。
陣馬登山口に到着。
ここからバスで藤野駅に向かうこともできます。この日は時間が合わなかったので歩きました…。
コメント
コメント一覧 (1件)
いいね!