冬の北横岳:ロープウェイを使った初心者向け雪山登山

僕は、今まで登山で青春18きっぷをよく使ってたんですが、はじめて冬季に購入してみました。

さすがに5回分は使いきれないので、残り2回分をラクマで購入。

狙いは、冬季なんでやっぱり雪山ですよね。僕は、雪国出身だからか、年に1回ぐらいは雪が見たくなります。

今回はその第一弾ということで、北八ヶ岳の北横岳に行ってきた記録をご紹介します。

目次

北横岳の登山コース

今回は、 北八ヶ岳ロープウェイ・山麓駅から山頂駅までロープウェイに乗って、そこから北横岳を目指すコースです。

ロープウェイを使わないで徒歩でも行けますが、ロープウェイからの眺めがかなり良いのでおすすめ!

冬季はがっつり雪が積もっているので、雪山装備が必要ですが、人通りは多いのでトレースはしっかりついていることが多いです。

往復で2時間30分程度と、割とお手軽なコースなので、初めての雪山としても適しています。

雪に覆われた樹林帯、そして山頂からの展望が見どころです。

山頂標高北峰:2,480m
南峰:2,472m
合計距離約3.6㎞
累積標高登り:297m
下り:297m
参考タイム登り:1時間25分
下り:1時間5分

必要な装備

冬の北横岳で、今回、僕が持っていった装備は以下の通りです。これが正解ってわけじゃないので、ご参考までに。

  • アイゼン
  • トレッキングポール
  • ゲイター
  • グローブ
  • 寒くない服装(ベース、ミドル、アウター)
  • サングラス

アイゼンの方が望ましい

しっかりトレースがついていれば、軽アイゼンやチェーンスパイクでもおそらく大丈夫です。

ただ、山頂直下が急登になので、アイゼンのほうが登りやすいです。

ピッケルはたぶんいらない

この記事で紹介しているコースであれば、ピッケルより、トレッキングポールでバランスを確保したほうが登りやすいと思います。

ただ、北横岳から三ツ岳まで足を延ばすのであれば、ピッケルが推奨されています。

北横岳へのアクセス

北横岳へのメインルートは、北八ヶ岳ロープウェイ・山麓駅が起点になっています。大型の無料駐車場もありますので、マイカーで行くことも可能ですし、茅野駅からバスを利用することもできます。

マイカーを利用

  • 中央自動車道・諏訪ICから、国道152号⇒192号経由で北八ヶ岳ロープウェイ駐車場まで約24km

電車・バスを利用

  • JR中央本線・茅野駅で下車
  • アルピコ交通バス・北八ヶ岳ロープウェイ行で終点下車
バスは往復乗車券がお得

茅野駅⇔北八ヶ岳ロープウェイのバス料金は、往復乗車券がお得です。往復乗車券は、茅野駅前にあるアルピコ交通案内所で購入できます。

  • 茅野駅⇒北八ヶ岳ロープウェイ 片道運賃1,300円
  • 茅野駅⇔北八ヶ岳ロープウェイ 往復乗車券2,200円

北横岳ロープウェイの割引券

北横岳ロープウェイには、割引料金があります。 割引を得る方法が複数あって、ちょっとややこしいんですが、僕は茅野駅前にあるアルピコ交通案内所で割引券をもらいました。

  • 大人 往復料金 2,100円 ⇒ 1,900円(割引適用)
北横岳ロープウェイが割引料金になる方法
  • モンベルクラブ会員は割引
  • オレンジ割引マップのクーポンを提示
  • 茅野駅前アルピコ交通案内所でもらえる割引券を提示

北横岳の登山動画

冬の北横岳:樹氷の森と大展望を楽しめる雪山登山

北横岳の登山レポート

日時

2021年12月23日(木) 日帰り

北八ヶ岳ロープウェイ

茅野駅からバスに乗って、北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着。

今回は茅野駅まで青春18きっぷを使ったんですが、ここまで横浜の自宅から約5時間かかりました。長かった…。

ここは標高1,771mなので、既に結構寒い。

ロープウェイは20分置きに出てます。ちょうど出てしまった直後だったので、20分待ち。

ここでトイレを済ませておきましょう。

コープウェイはかなり大きめ。公式サイトには「100人乗り」って書いてあったけど、そこまで乗れるのか?まぁでも、30人くらいなら余裕で乗れる大きさです。

このご時世なので、ロープウェイ内は、マスク着用、かつ、会話禁止。でも、平気で会話してる人が結構いて、係員の方がキレ気味でアナウンスしてましたw

まぁ、会話したくなるのも分かるんですよね。だって、すごい景色が綺麗なんだもん。下を見れば雪をかぶった樹林帯、遠くを見れば、南八ヶ岳やアルプスの山々が見えます。

ちなみに、ロープェイの乗車時間は約7分です。

北八ヶ岳ロープウェイ 山頂駅 ~ 坪庭

ロープウェイを降りると、一気に雪景色!そして、寒い ! 実家に住んでるときは、このくらいの寒さ何とも思わなかったけど、やっぱ関東にいると寒さに弱くなるね。

ここで、もろもろの準備をして登山開始です。

そういえば、めっちゃ軽装の観光客?みたいな方々もいましたね。たぶん、近辺だけを見て帰るんだと思うけど、それだとちょっと物足りないよなぁ。

序盤は、「坪庭」と呼ばれる溶岩台地を歩きます。ほとんど勾配はなくて、さらに視界が開けているので、かなり気持ちいいです。

途中に休憩用のベンチがありましたが、まぁこんな序盤から休憩しないわなw

坪庭では、風紋っぽいのも見れて、綺麗でした。

坪庭~北横岳ヒュッテ

坪庭を越えると、木々に囲まれた登山道に入ります。雪をかぶったクリスマスツリーみたいで素敵。

この辺りから勾配が急になってきますが、しっかりトレースもついていたし、日陰で雪がしまっているので、歩きやすかったです。

ひとしきり登ると、三ツ岳との分岐があります。 三ツ岳は結構ガチめな登山になるので、覚悟が必要だそうです。そういう注意看板が立ってました。

分岐を越えると、勾配が緩やかになるボーナスステージ。

それにしても、この日は天気が良くて、 雪と青空のコントラストが素晴らしい。

ボーナスステージの先に北横岳ヒュッテがあります。ここが休憩ポイントになっていて、いくつか椅子が置いてあります。

まぁ、このコースはそんなに長くないので、あんまり休憩せずに出発。もうすぐ山頂だしね。

北横岳ヒュッテ~北横岳山頂

山頂手前がやや急登になってます。ここが軽アイゼンだとグリップが効かなくてキツそう。

さらに、日当たりの場所は雪が緩いので、苦労して登ってる軽アイゼン組を何人か見かけました。

山頂手前で森林限界を越えると、一気に視界が開けます。

遠くに見えてるのが南八ヶ岳。以前に登った赤岳も見えます。

そして、南峰に到着。 南峰からは南八ヶ岳がよく見えますね。

南峰から北峰までは、約5分くらい。この道がすごく良いです。いわゆるスノーモンスターと呼ばれる樹氷が間近で見れます。

そして、北峰に到着。 北峰からまず目に入るのが、蓼科山、そして背景に北アルプスの山々。

蓼科山は、南峰からも見えますが、 北峰からの方がよく見えます。

蓼科山は行ったことありませんが、こうやって見ると、山頂が平らなのがよく分かります。なんでこうなったの?

こちらは、浅間山・黒斑山方面。

こちらは、御嶽山方面。

ということで、南峰・北峰あわせて、山頂はかなり展望が良いです。寒くなければ1時間くらい景色を楽しめそうでしたが、さすがに寒くなって下山w

まとめ

北横岳は、お手軽に本格的な雪山が体験できて、非常に優秀な山だと思います。これが雪山の1発目だったら、雪山にハマっちゃう人、多いんじゃないかな。

あと、当たり前だけど、出来れば天気が良い日に行ったほうがいいですね。雪と青空のコントラストが素晴らしいから。

ただ、個人的にネックなのは、家から遠いこと。特に今回のような、青春18きっぷを使った日帰り登山だと、「移動:10時間、登山:3時間」という非常にアンバランスな時間配分になっちゃう。正直、ほとんど電車に乗ってた記憶しかありませんw

どうせ行くなら1泊の計画にして、ほかの登山や観光とセットで行きたいなぁと思いました。

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