去年くらいからテント泊をはじめたんですが、まだ重い荷物を担いで登るのがちょっと不安なんですよね。
山頂付近にテント場がある北アルプスや南アルプスにも行ってみたいんですけど、まずは麓の方にテント場があるベースキャップ型の登山からはじめてます。
そんなこんなで、今回は、奥秩父連峰にある瑞牆山と金峰山に登る一泊二日のテント泊に行ってきましたので、ご紹介します。
瑞牆山・金峰山の登山コース
今回は、富士見平小屋をベースキャンプにして、1日目に瑞牆山、2日目に千代の吹上コースで金峰山に登ります。
- 1日目:みずがき山荘 ⇒ 富士見平小屋 ⇒ 瑞牆山 ⇒ 富士見平小屋(宿泊)
- 2日目:富士見平小屋 ⇒ 金峰山 ⇒ 富士見平小屋 ⇒ みずがき山荘
このコースは、岩場や鎖場が多いです。トレッキングポールをしまって、手を使って登る箇所もあります。
できれば、トレッキンググローブをもっていったほうがよいです。
山頂標高 | 瑞牆山:2,230 m 金峰山:2,599 m |
合計距離 | 1日目:約4.2km 2日目:約9.3km |
累積標高 | 1日目: △976m・▽676m 2日目: △1018m・▽1318m |
参考タイム | 1日目: 4時間20分 2日目: 7時間00分 ※歩行時間のみ。休憩時間・テント設営時間などは含みません。 |
富士見平小屋について
富士見平小屋は、主に瑞牆山や金峰山のアクセスに利用できる山小屋です。
みずがき山荘からは1時間弱で着くので、 富士見平小屋をベースキャンプにすれば重いテント泊装備を背負う時間が短くて楽ちんです。
テント場の様子
テント場は、予約不要です。当日の受付で利用可能です。
- テント場 1名1泊 1,000円
- 消灯 20:30
スペースはかなり広いです。
どのくらい張れるのか分かりませんが、テントが張れないということはないと思います。
林間にテントを張ることになるんですが、地面は土なんでペグは簡単に打ち込めます。
夏場は、虫が結構飛んでくるので、気になる方は虫よけグッズを持っていったほうがいいです。
水場・トイレ
小屋から少し下ったところに水場があります。
水の出口が何個かに分かれているので、同時に複数人で使えて良さそう。
傍らにはタライがあって、ビールなどの飲み物を冷やせるみたいです。
また、トイレは小屋のすぐ近くにあります。
みずがき山荘へのアクセス
車の場合
- 中央自動車道須玉ICから約25km
- 山荘の周辺に無料駐車場あり(約100台収容可能)
電車・バスの場合
- JR韮崎駅から韮崎瑞牆線バスに乗車して、終点のみずがき山荘で下車
瑞牆山・金峰山の登山動画
瑞牆山・金峰山の登山レポート
2021年7月24日(土)・25日(日) 一泊二日 テント泊登山
【1日目】韮崎駅 ⇒ みずがき山荘(バス)
今回は、先輩と2人の登山です。
横浜から韮崎まで、電車で約3時間半。長かった…。八王子から韮崎までの中央本線は、トンネルが多くて雑音がすごいので、話すのもままならないんですよね。
韮崎駅を出て2番線乗り場から、みずがき山荘行のバスが発車します。
ちょうど交番の向かい側にあるのですが、お巡りさんが、登山の安全指導の冊子とペットボトル入りの水を配ってました。
水はかさばるから、いらないですよね…?
若手の婦警さんだったのですが、朝からご苦労さんです。(水は断ったw)
バスに揺られること1時間ちょっと。みずがき山荘に到着。
バスはかなり混雑していて、立っている人もいました。
僕らは座れましたが、1時間立ちっぱなしはキツいだろうな。
この時点で、5時間ほど電車・バスに乗っているので、既になんとなく疲労感が…。
みずがき山荘は駐車場が広いので、車で行けるのならそっちのほうがいいかも。
【1日目】みずがき山荘 ⇒ 富士見平小屋
まずは、みずがき山荘から富士見平小屋に向かいます。
みずがき山荘のトイレに行って、しっかり準備運動して出発。
富士見平小屋までは、1時間弱です。
この間は、テント泊装備なので、重い荷物での登りは結構大変。
樹林帯の隙間から岩場。
今回の山行は、こういう岩場の景色がいっぱい出てきます。
仙人が住んでそうな雰囲気。
富士見平小屋に到着。
瑞牆ビールののぼり旗が気になる。
ちなみに、 富士見平小屋は以前に瑞牆山の周回コースを登ったときも通ったんですが、今回はここに宿泊します。
受付を済ませて、テントを設営。
テント場はかなり広くて、50張くらいなら十分張れると思います。夜は迷子になる可能性さえあるw
一部は女性専用区画になっていて、看板が立っていました。
女性専用車両に女性専用テント場か…。そういう時代なんですね。
ちなみに、僕が使ったテントは、ソロドーム1ってやつです。
【1日目】富士見平小屋 ⇒ 瑞牆山
すっかり軽くなった荷物で瑞牆山に向かいます。
軽いって素晴らしい。
序盤はちょっと登ったり下ったりを繰り返すダラダラした展開。
最後に結構ガッツリ下って、その先からが本番です。
ガッツリ下って小川を渡った先に、桃太郎岩があります。デカい。
最近は鬼滅の刃の影響で、こういう真っ二つに割れた岩が注目されているとか。
確かに、鬼滅の刃で岩を真っ二つに割るシーンがありましたが、 それだけで注目されるなんて影響力すごいな。
桃太郎岩を過ぎたあたりから、岩場の急登になってきます。一部鎖場もあります。
先輩は、ちゃんとトレッキンググローブをつけてましたが、僕はそんなこじゃれたものは持っていなく…。
素手でも登れるけど、途中で手が痛くなってきましたね。
ひとしきり岩場を登った先に、巨大な岩の影。
そう、瑞牆山のシンボルになっている大ヤスリ岩です。
大ヤスリ岩は山頂からも見えますが、下から見上げるとそのデカさがよく分かります。
山頂直下の最後の鎖場。
ここは混んでると渋滞になっていることもあるのですが、まぁゆっくり行きましょう。
この写真は上手く撮れてないんですが、瑞牆山の山頂は崖になってます。
高所恐怖症の僕にとっては結構怖い場所なんですが、景色が素晴らしい。
まず、さきほど見上げた大ヤスリ岩を山頂から見下ろす。
いったいなぜ、この形になった!?
そして、ノコギリ岩方面。ガスがかかってきたけど、これはこれで趣があります。
瑞牆山は、霧がかった雰囲気が似合う山だと思う。
この後、さらにガスってきて何も見えなくなったので、富士見平小屋に下山。
この日は、ご飯食べるなり即就寝。僕にしては珍しく、テント場でよく眠れました。耳栓持ってたのが良かった。
【2日目】富士見平小屋 ⇒ 金峰山
2日目は、まだ日が昇ってない4時くらいに出発。
真っ暗な樹林帯をヘッドライトの灯りをたよりに登ります。
たまに開けたところがあって、雲海が見えました。
こっちのコースも鎖場がいくつかあります。
そこまでハードな鎖場じゃないですが、トレッキングポールを使っている人は、収ったり・出したりするのが面倒くさいことになりそう。
大日岩は、ちょっとだけ八丁平方面に行くとよく見えます。
大日岩は登れるみたいですが、先客がいたので、遠目で見るだけ。
さっきの分岐に戻って、金峰山に向かいます。
大日岩を過ぎると、しばらく傾斜が緩やかな平地が続きます。
展望はないけど、ここがすごい気持ち良かった。朝日を浴びながらの森林浴って感じ。
当然のことながら、徐々に勾配は急になってきます。
この辺りが一番キツかった。
樹林帯を抜けて、砂払いノ頭に出ると、一気に展望が開けます。
ここからが金峰山・千代の吹上コースの見どころ。今までの疲れがぶっとびます。
砂払いノ頭から見る南アルプス方面。
砂払いノ頭から見る瑞牆山方面。
ここからは岩場の稜線を進むのですが、景色が素晴らしい。
富士山も見えるし、いろいろな山々が見える。
写真を撮りまくっているせいか、全く進まないw
小川山方面。
クライミングスポットがたくさんあるらしい。
まぁ、見るからにこの辺りは岩場がたくさんあるね。
ところで、コース名にもなっている千代の吹上は、この辺りなのかな?
厳密にどこか分からなかったんですが、「吹上」というくらいだから、風が吹きあがる崖のような場所なんでしょうね。
確かにこの稜線は崖沿いの道があります。そこまで危険な場所はないように思いましたが、滑落しないように要注意です。
岩場好きには堪らないんだろうな。
普通の道より登りごたえがあるので、面白いっちゃ面白い。
最後のウィニングロード。
金峰山のシンボルの五丈岩がそびえたってます。
ちょうど五丈岩に登ってる人がいました。
登るより、降りるのに苦労してましたね。
まぁ自己責任だと思うので全く否定はしませんが、「もし滑落したら…」と見ていて少しドキドキしちゃいました。
五丈岩を少し遠めから。ちょうど背景に雲がかかってしまいましたが、飛び立つフェニックスのような形で、これはこれで満足w
厳密には、五丈岩から少し登ったところが山頂だと思いますが、人だかりになっていて近づけず。
金峰山は大弛峠から登ってくる人もたくさんいるので、山頂は想像以上に混雑してました。
でも、休憩できるスペースはいっぱいあるので、山頂でゆったりして下山しました。
下りも稜線から見る景色が素晴らしかったです。いい山だ。
まとめ
- 瑞牆山・金峰山は、雄大な岩場の景色が楽しめる
- 富士見平小屋をベースキャンプにすれば、瑞牆山・金峰山ともに軽い荷物でアタックできる
- 岩場や鎖場が多くて手を使って登る場所があるので、トレッキンググローブがあったほうがよい
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