GoPro Hero7 Blackは、スーパーフォトというHDR撮影ができる機能があります。
動画だけじゃなくて写真も綺麗に撮れるっていうのがウリになっているんです。
そこで今回試したのが、
「GoProで夜景や星空が綺麗に撮れるのか?」
暗所撮影は一眼カメラでも苦労するので、アクションカメラのGoProでできれば大したもんです。
詳細な設定や撮影方法は記事でご紹介するとして、結論から言うとかなり好感触。
GoPro Hero7 Blackの写真設定
GoPro Hero7 Blackには、写真撮影するときに3つのモードがあります。
- 写真
- 連射
- 夜間
通常は写真モードで撮影しますが、暗所は夜間モードで撮影すると上手いことやってくれます。
基本はデフォルト設定でOKだと思いますが、ご参考までに各モードで設定できる項目(ファームウェアバージョン:1.70)を見ていきましょう。
写真モードの設定項目
項目 | 内容 |
---|---|
FOV | 広角、魚眼無効 |
スーパーフォト | オフ、HDRオン、自動 |
RAW | オフ、オン |
Protune | オフ、オン(オンにすると以下の詳細設定が可能) |
シャッター | 自動、1/125、1/250、1/500、1/1000、1/2000 |
EV修正 | -2.0、-1.5、-1.0、-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0 |
ホワイトバランス | 自動、2300K、2800K、3200K、4000K、4500K、5000K、5500K、6000K、6500K、ネイティブ |
ISO最小 | 100、200、400、800、1600、3200 |
ISO最大 | 100、200、400、800、1600、3200 |
画質 | 高、中、低 |
カラー | GoPro、フラット |
連射モードの設定項目
項目 | 内容 |
---|---|
連射レート | 自動、30/6s、30/3s、30/2s、30/1s、10/3s、10/2s、10/1s、5/1s、3/1s |
FOV | 広角、魚眼無効 |
Protune | オフ、オン(オンにすると以下の詳細設定が可能) |
シャッター | 自動、1/125、1/250、1/500、1/1000、1/2000 |
EV修正 | -2.0、-1.5、-1.0、-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0 |
ホワイトバランス | 自動、2300K、2800K、3200K、4000K、4500K、5000K、5500K、6000K、6500K、ネイティブ |
ISO最小 | 100、200、400、800、1600、3200 |
ISO最大 | 100、200、400、800、1600、3200 |
画質 | 高、中、低 |
カラー | GoPro、フラット |
夜間モードの設定項目
項目 | 内容 |
---|---|
シャッター | 自動、30秒、20秒、15秒、10秒、5秒、2秒 |
FOV | 広角、魚眼無効 |
RAW | オフ、オン |
Protune | オフ、オン(オンにすると以下の詳細設定が可能) |
EV修正 | -2.0、-1.5、-1.0、-0.5、0、+0.5、+1.0、+1.5、+2.0 |
ホワイトバランス | 自動、2300K、2800K、3200K、4000K、4500K、5000K、5500K、6000K、6500K、ネイティブ |
ISO最小 | 100、200、400、800 |
ISO最大 | 100、200、400、800 |
画質 | 高、中、低 |
カラー | GoPro、フラット |
夜間モードは、シャッタースピードを長めに設定できるのが特徴ですね。
それとノイズを軽減するためか、ISO感度の最大値が800になっています。
夜間モードの設定調整
夜景撮影のときは、とりあえず夜間モードにすればデフォルト設定でだいたいのシーンはカバーできると思います。
シーンによって僕が変更したのは以下の2点です。
- シャッタースピードがデフォルト(自動)で暗かったら長めにする
- RAWをオンにする
RAWをオンにすると、jpgファイルのほかにGPRファイルが出力されます。
これも後で説明しますが、簡単に言えばGPRファイルがあると特定のソフトを使ってより綺麗に仕上げられます。(RAW現像)
それと夜間モードは、ブレ防止のためデフォルトでタイマー撮影(3秒)がオンになっています。
GoProの録画ボタンを押した直後は本体が振動してブレるので、タイマー撮影にするか、GoProアプリから遠隔で操作するのがよいです。
三脚は必須
夜景撮影するときは、三脚は必須です。
シャッターが開いている時間が長いので、手持ちで撮影すると高確率でブレます。
一般的なカメラ用の三脚を使ってもよいのですが、GoPro用として人気なのが3wayの自撮り棒です。
「エクステンションアーム」「カメラグリップ」「ミニ三脚」の3つの用途に使用できて便利です。
これは本家GoProの商品が元祖だと思いますが、例によって価格が高いです。
僕はサードパーティの商品が安くて好き。(貧乏性…)
GoPro Hero7 Blackで夜景を撮り比べ
実際に写真モードと夜間モードで夜景(夜の街中)を撮り比べてみました。
設定はデフォルトなので、シャッタースピード・ISO感度は自動です。
写真モードはシャッタースピードが短いぶんだけISO感度が高くなってしまいノイズが目立ちます。
一方、夜間モードだとシャッタースピードが長くISO感度が抑えられているのでノイズはあまり目立ちません。
それに全体的に明るくて色鮮やかに見えます。
おまけにもう一枚。
うん、やっぱり夜間モードのほうが明るくて綺麗ですね。
GoPro Hero7 Blackで星空を撮り比べ
お次は星空が見えるさらに暗い場所で、写真モードと夜間モードで撮り比べてみました。
こちらも設定はデフォルトなので、シャッタースピード・ISO感度は自動です。
まぁ当たり前の結果なんですが、写真モードだとシャッタースピードが短すぎるのでほぼ真っ暗です。
夜間モードだとシャッタースピードが15秒になっているので明るい星は撮れてます。
ただ、これでもまだ全体的に暗いのでシャッタースピードを明示的に30秒にしたのが以下の写真です。
写真中央に天の川がうっすら見えるくらいまでになりました。
シャッタースピードを30秒にしても星がちゃんと丸く撮れてます。
明るさの設定としてはこれが限界ですね。
でも、アクションカメラでこれだったら十分だと思いますよ。普通にびっくりしました。
さらにひと手間加えるなら、RAW現像でもっとクッキリ綺麗になります。
RAW現像でもっと綺麗に
RAWをオンにすると出力されるGPRファイルは、AdobeのLightroomなどのソフトを使って現像します。
RAW画像(ローがぞう)
デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、一部のスマートフォンなどのデジタルカメラで記録可能な画像形式。デジタルカメラでは一般的に「写真」としてJPEG画像を生成するが、RAW画像はJPEG画像を生成する元となる「生」の画像データである。ある程度の写真知識がある(プロフェッショナル、ハイアマチュアなど)ユーザーが、露出、コントラスト、ホワイトバランス、カラーバランス、明度、彩度などの補正や加工、ノイズや歪曲など除去をパソコン上で思い通りに行ないたいという要望に応え、カメラメーカーが用意している機能のひとつ。
引用元:wikipedia
GoPro本体で細かく設定するのは非常に面倒なので、個人的には後でじっくりRAW現像するほうが好きです。
夜景だけじゃなくて昼間の写真もRAW現像で印象が変わりますよ。
星空写真をRAW現像してみる
僕が使っているLightroomで、先ほどの星空写真をRAW現像してみました。
すごいザックリ言うと、全体的に明るくして星や天の川が際立つようにしました。
あと写真の左側にあった飛行機の軌跡(白い線)をこっそり消してます。
Lightroomでは、こういうちょっとしたレタッチ・加工もできます。
フリーのRAW現像ソフトもある
RAW現像ソフトのなかでは、おそらくLightroomが一番使いやすいです。
でも、有料なんですよねぇ。しかも買い切りじゃなくて月額or年額のクラウドソフト。
ちょっと敷居が高いと思う方は、まずフリーソフトから試してみてください。
以下は海外ソフトですが、使っている人も多くて比較的評判はよいです。
まとめ
- 夜景や星空を撮影するときは、とにかく夜間モードにする
- デフォルト設定で上手くいかなかったらシャッタースピードなどを調整する
- 撮影するときは三脚が必須
- RAWをオンにすると後処理でより綺麗に仕上げられる
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