「ようやく梅雨が明けたので、登山に行きたい!」
でも夏の登山は、低山だと地獄のように暑いので、自粛生活でなまっている体にはキツイ。
ということで、比較的涼しそうなナイトハイクに行くことに。
今までナイトハイクは何回か行っているのですが、今回は金時山(標高1,212m)に行ってきました。
金時山ナイトハイクのコースについて
金時山には複数の登山コースがありますが、ナイトハイクに適していると思われるコースを2つご紹介します。
足柄峠コース
富士山の絶景ポイントとしても知られている足柄峠から登るコース。
このコースの序盤は林道を歩くことになるのですが、林道の終点まで車で向かって駐車することもできます。
林道の終点からスタートすれば、金時山の最短コースになります。
車で向かう場合は、このコースが一番お手軽ですね。
- 距離:約4km
- 参考タイム(登り):100分
- 参考タイム(下り):75分
矢倉沢口コース
金時登山口から登るコース。
比較的短いコースなので、ナイトハイクに適していると思います。
実際の登山口までは、民家がある舗装道路を歩くことになります。
- 距離:約2.3km
- 参考タイム(登り):85分
- 参考タイム(下り):60分
登山レポート
日時:2020年8月6日(木) 金時登山口から1:30スタート
今回のナイトハイクは、「夜に登る⇒夜景と日の出を見る⇒早朝に下山する」プランです。
このときは足柄峠コースが通行止めだったので、矢倉沢口コースをピストンします。
山頂で夜景撮影したいので、日の出前に到着するようにスケジュール設定します。
箱根登山鉄道・強羅駅へ
夜に登るナイトハイクで問題なのが、登山口までの交通手段。
僕は車を持ってないので、公共交通機関を使うことになるのですが、夜遅い時間なので融通が利かないことが多いです。
かと言って、車を持ってる先輩を誘うのもなんとなく気が引けます。ナイトハイクってちょっと怖いからね。
ということで今回は、箱根登山鉄道の強羅駅から登山口まで歩くことにしました。
ちょうど2020年7月23日から箱根登山鉄道が運転再開したということで、そのお祝いもかねて。
箱根登山鉄道は、2019年の台風の被害で長期間運休していました。
箱根登山鉄道に乗るのは、生涯2回目です。
かなり前に両親と箱根旅行したことがあって、そのときに乗りました。懐かしい。
スイッチバックで進行方向を変えながら進んでいく独特の電車。
終電だったので乗客は少なくて快適に乗れました。
強羅駅から金時登山口
強羅駅から金時登山口へは、昼間であればバスで行けますが、深夜なので徒歩で向かいます。
所要時間は約1時間半。本番の登山より長いです。
今回は国道138号を歩いたのですが、正直かなり怖かったです。
コンビニとか店がある場所は明るいんだけど、途中に街灯がまばらで歩道が狭い(というか無い…)場所があります。
そんななか、深夜でも車通りがあるのでヒヤヒヤ。カーブもあるから見通しが悪い。
さらに、緩やかな登りなので、体力的にも精神的にも疲れました。
ちなみに、県道733号を歩く経路もあったのですが、どうだったんだろ。
箱根ガラスの森美術館などがある仙石原に入れば金時登山口はもうすぐ。
金時登山口バス停があり、その先にハイキングコースを案内する標識があります。
やっとスタートライン。この時点で疲労が…。
金時登山口から矢倉沢峠
コース序盤は、民家がある舗装道路を歩きます。
写真には収められませんでしたが、ここでウリ坊(イノシシの子供)を見ました。
いきなり目の前に出現してめっちゃビビりましたよw
しばらく歩くと登山道への入口があります。
ここから矢倉沢峠までは一本道なので、迷うことはほぼ無いと思います。
ただ、怖いだけですw
ナイトハイクの登りはじめはいつも怖いですね。
暗闇に慣れるまで少し時間がかかります。
矢倉沢峠から山頂
矢倉沢峠は、明神ヶ岳から続くコースとの合流地点です。
ここには矢倉沢峠うぐいす茶屋がありますが、もう閉店しているのかな?
うぐいす茶屋の近くにはあじさいが群生してました。
さらに、その先の道中にはユリがぽつんぽつんと咲いていて、ほのかに香って癒されます。
ときおり視界が開けて夜景が見えました。
ただ、山頂はもっと景色がいいはず。
うぐいす茶屋から20分ほど歩くと、金時神社からのコースとの合流地点に着きます。
ここには石のベンチがあります。山頂まではあと20分。
最後はやっぱり急登です。なまっている体が悲鳴を上げる。
金時山 山頂
夜明け前に到着。当然ながら真っ暗で、誰もいません。
ベンチに座ったら夜露で濡れまくってて、ズボンがおもらし状態w
山頂で一番目についたのは、箱根・大桶谷方面の夜景。
モヤに包まれた幻想的な景色が素晴らしい。
この景色を見て、来てよかったなと思いました。
そういえば、大桶谷で「くろたまご」とかいうボッタクリゆで卵を食べたな。
そうこうしているうちに明るくなってきました。
富士山方面は大雲海。
晴れていれば、富士山のふもとに御殿場市の街並みが見えるんですが、この日は全く見えず。
まぁ、でもこれはこれで素晴らしい。
ひたすら写真撮影してたら、何人かの方が登ってきて挨拶してくれました。
おそらく地元の方だと思いますが、常連客がいるくらい金時山は愛されてるんだなぁと思いました。
いい写真撮れましたか?
雲海が綺麗ですよ。(質問に答えてない。)
下山開始
山頂からは日の出が見にくかったんで、下山しながら拝むことに。
たぶん夏は日の出方向が北寄りになるからかな?山頂の北側は、茶屋とかトイレがあるんですよね。
単純に見る場所が悪かったからかもしれんけど。
それにしても、この日は雲海祭りでした。下山中も嫌というほど雲海が見れましたよ。
こういう滝みたいに流れる雲海は、久しぶりに見た気がする。
すれ違った金時マダムたちが爽やかに挨拶してくれて、気分も良い。
そして、暑くなる前に下山完了で完璧。
ちなみに、帰りはもうあの道は歩きたくなかったので、桃源台バス停から小田原駅までバスで向かいました。
動画
まとめ
金時山は初心者向けの山として人気ですが、はじめてナイトハイクする山としても良さそうですね。
長時間のナイトハイクは精神的にもキツいので、1時間くらいで登れる金時山はちょうどいいです。
特に危険な箇所はなかったと思いますが、しいて言えば山頂付近の急登くらい。
それと夜露・朝露で、岩とか藪とかいろんものが濡れているので、滑らないように要注意です。
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