富士山に2回登ってみた感想

僕が登山をはじたキッカケになったのが富士山なのですが、そこから数えて10年以上が経ちました。

この10年でいろんな山に登ったのですが、原点回帰の意味も込めて、最近、再度富士山に登ってきました。

これで2回、富士山に登り、幸いなことにどちらも登頂できましたので、改めて感想をまとめてみようと思います。

富士登山を検討している方の参考になれば幸いです。

目次

富士登山の経験談

まず、富士登山を含めた僕の主な登山遍歴をご紹介します。

主な登山遍歴
  • 2012年 富士登山1回目(吉田ルート)
  • 2017年 高尾山などの低山、塔ノ岳などの丹沢山系
  • 2018年 蛭ヶ岳(丹沢最高峰)
  • 2019年 鳳凰山(南アルプス)、谷川岳
  • 2020年 赤岳(八ヶ岳)、谷川岳(雪山)
  • 2021年 瑞牆山・金峰山、北横岳(雪山)、赤城山(雪山)
  • 2022年 涸沢カール(北アルプス)、甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳(南アルプス)
  • 2023年 富士登山2回目(富士宮ルート)

富士登山1回目

  • 登山超初心者、日頃あんまり運動してない
  • 吉田ルートを弾丸登山でご来光を見る(非推奨、やっちゃだめ!)

登山などやったこともないし興味もなかった2012年に友人に誘わて、はじめての富士登山をしました。

日本一高い山、富士山。しかも、今や世界遺産。(当時は世界遺産じゃなかった)

ゆえに一生に一回は登りたいと思う方が多いので、こんな感じで普段登山をしてないのに、いきなり登るというケースが意外に多いと思います。当時の僕がまさにそうでした。

このときは選んだ吉田ルートは、山梨県側から登る1番人気のルートです。

率直な感想は、マジでキツかったです。

山頂では雲海の美しい光景が広がり、さらにご来光を見たのは感動しましたが、空気が薄くなる山頂付近では息切れが激しく、ヒィヒィ言いながら登ったのを今でも覚えています。

登山装備や体づくりなど、事前準備もあまり出来ていなかったと思います。若気の至りといいますか、今思うと反省がたくさんある登山でした。

夜通し登ってご来光を見る弾丸登山は、いろんなリスクがあるため非推奨で、自治体からも注意喚起されています。ちなみに、僕が登った当時はそこまで規制の動きはなかったのですが、昨今ではかなり厳しく指導しているようです。

富士登山2回目

  • この10年でいろんな山に登って経験を積んだ
  • 富士宮ルート(下りはプリンスルート)

1回目の富士登山以降、いろんな山に登って経験を積みました。1回目はすごくキツかったですが、今ならどうか?それを試す意味で再度富士山に登りました。

ルートは、吉田ルートと並んで人気がある富士宮ルートで、下りはプリンスルートと呼ばれる宝永山を経由するコースにしました。

当然ながら弾丸登山はやめて、早朝から日中に登りました。なお、前日の夜に、車で水ヶ塚駐車場まで行き車中泊して、始発のシャトルバスで5合目に向かいました。

2回目を登ってみた感想は、やっぱキツかったです。

富士登山は、低酸素状態で登るのがキツいです。これはほかの山に登っても体験できません。

結果として、高山病にならずに登りきれたのですが、やはり富士山を舐めてはいけないと思いました。

富士山を登りきるコツ

富士登山の難易度は「初級〜中級」レベルでそこまで高くありません。子供やお年寄りの方も登っています。

ただ、「合計10時間を超える長時間の山行である」かつ「低酸素状態で登る」ことが理由で、予期せぬトラブルが起こることがあります。

いくら体力があっても、高山病になったら最悪動けなくなるので油断は禁物です。

疲れない歩き方を意識する

登山は、普段の平地のように歩くと疲れます。ポイントは以下の通り。

疲れない歩き方のポイント
  • 歩幅を小さくしてゆっくり歩く
  • 大きな段差を避けて足を上げすぎない
  • 足の裏全体で着地する(フラットフッティング)
  • 状態を起こして視線は前に
  • 水分、栄養補給をこまめにする

このような歩き方をすると最初はスピードが上がらないと思うのですが、ゆっくり着実に進んだ方が結果的に早かったりします。普段のように大股で歩くと疲れて休憩を余儀なくされます。

こういう小難しいことを抜きにして、簡単に楽できるのが、トレッキングポールです。特に2本持ちだと断然楽です。自信がない方は、最初からトレキングポールを使うことをおすすめします。

高山病対策をする

高山病対策は、山登り中にこまめな深呼吸や水分補給をすることも大切ですが、徐々に体を高度に慣らすように計画を考えることも大切です。

僕の2回目の富士登山は、水ヶ塚駐車場(標高1,450m)で車中泊したことが、ある程度効果があったと思います。

ただ、本来ならそれでも不十分で、万全を期すなら1泊2日のゆったりとした計画にして、徐々に高度順応するのがベストです。

高度順応を考えて余裕のある計画を…
  • 5合目に到着したときに1時間ほど待機して高度順応する
  • 7~8合目あたりで宿泊して休息&高度順応する

富士山は以前より非常に混雑しているので、小屋の予約もシビアになってます。小屋の予約ははやめに行いましょう。

寒暖差に対応できる服装を

富士山は、晴天の日中に登ると、序盤は熱いと感じることが多いと思います。5合目以降は森林限界を迎えており、高い木々がないので、直射日光が容赦なく降り注ぎます。

ただ、登るにつれて標高が高くなると気温が下がります。山頂では、10 ℃以下になることが一般的です。また、独立峰のため全般的に吹き曝しになっているので、体感気温はさらに下がります。

こういった富士山特有の寒暖差に対応できるような服装を準備する必要があります。特に山頂付近を意識したアウターは、必携です。

ちなみに、登山の服装で「レイヤリング」という考え方があります。興味がある方はレイヤリングで調べてみてください。

レイヤリングとは、複数の衣服を重ね着し、体温調節や汗対策を行うこと。基本としては、ベースレイヤー(肌着)、ミドルレイヤー(中間着)、アウターレイヤー(雨具・防寒着)の3層で考えて、適宜着脱する。

富士登山は面白いか?

富士山以外にもいろんな山に登ってみて、富士登山って登山としてどうなのか?果たして面白いのか?ということについて考えてみました。

富士山の登山道

正直言って、富士山の登山道はかなり単調です。つづら折りになった、まるで修行のような道が続きます。

そして、どの山よりも混雑しています。静かな山をひっそり登るような登山ではありません。その変わり、主要なルートでは、山小屋が何ヵ所もあって、にぎやかです。

また、登山道の地面は、ずるずる滑る砂利、もしくはゴツゴツした岩が多いです。

特に砂利道は、足がとらわれて歩きにくく、転ぶ可能性も高いので注意が必要です。バランスを保つためにもトレッキングポールがあったほうが良いです。

ということで、登山道は、お世辞にもあまり快適とは言えません。登山だから快適さを求めても仕方ないのですが、あんまり面白いと感じないんですよね。人が多いから自然の中を歩いている感じもしないですし。

富士山から見える景色

富士山は、5合目から登ると最初から森林限界を迎えているので、視界が開けています。見晴らしは良いのですが、あまり景色は代り映えしません。これは富士山が1つの山で形成されている単独峰だからです。

多くの山は、いろんな山が連なっている連峰なので、山と山をつなぐ稜線などの景色は、変化に富んでいて面白いです。個人的には、景色で言ったら、丹沢の主脈稜線のほうが好きです。

富士山は、周りから見たほうが美しい山なのかもしれません。

富士登山は思い出作り

ということで、富士登山は登山としてはあまり面白くはないとかもしれません。どちらかというと思い出作りの要素が強いように感じます。

やっぱり「一生に一度は日本最高峰に登りたい」というのは、登山をやってなくても思いますよね。

僕がはじめて登ったのは、もうはるか昔になってしまいましたが、結構しっかり覚えています。山頂から見たご来光は一生の思い出です。

おすすめの持ち物

動きやすい服装、寒さ対策のアウター、登山靴は必須として、そのほかにあったほうが良い持ち物をあげると以下の通りです。

トレッキングポールあると疲労度が全然違う。転倒防止にもなる。2本持ちがおすすめ。
スパッツ(ゲイター)小石や砂が靴に入るのを防ぐ。特に「砂走り」と呼ばれる区間で効果を発揮する。
帽子富士山の登山道は日影がないので、熱中症を防ぐ。
手袋頂上が近づくとは岩場が多くなるので、ケガを防ぐ。
膝サポーター普段登山していない人は膝が痛くなることが多い。サポーターがあるとだいぶ楽。翌日にも疲労が残りにくい。
小銭山小屋のトイレはチップ制(100円〜300円)のため必要。

とはいえ、全部そろえるのはちょっと大変…という方には、レンタルがおすすめです。服装や登山靴も含めてそろえることができます。

現在は事前申請が必要

2026年現在では、富士山に登るには、事前申請や入山料が必要です。世界遺産になって海外からの観光客も増えたこともあり、当然の対応だと思いますが、気軽に登れる山ではなくなってしまいました。

実際に行かれる際には、以下のサイトを参照してください。

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