久しぶりに登山で動画撮影するためのカメラを「DJI Osmo Pocket 4P」に買い替えました。
実際に登山でも使ってみたので感想を述べたいと思います。
僕のアクション&ジンバルカメラ遍歴
僕がこれまで登山用として使ってきたアクション&ジンバルカメラは以下の通りです。
- 【アクションカメラ】GitUp Git2
- 【アクションカメラ】GitUp G3 Duo
- 【アクションカメラ】SJCAM SJ8 PRO
- 【アクションカメラ】GoPro Hero7 Black
- 【アクションカメラ】GoPro Hero9 Black
- 【ジンバルカメラ】DJI Pocket 2
- 【ジンバルカメラ】DJI Osmo Pocket 4P ←イマココ
GoProをはじめとしたアクションカメラをやめて、DJIのジンバルカメラを使っている理由は、暗所に強いからです。電子手振れ補正のアクションカメラだと、日陰や夜間などの暗所で、どうしても手振れ補正が効かなくなったり、画質が劣化します。
ジンバルカメラは、機械的に手振れ補正が働くので、暗所でも画質が綺麗。登山は、昼間でも薄暗い道を歩いたりするので、ある時期からジンバルカメラに切り替えました。
Osmo Pocket 4Pの主要スペック

全部ではありませんが、主要なスペックを中心に以下にまとめます。
| サイズ | 159.5×63.3×33.5 mm(長さ×幅×高さ) |
|---|---|
| 重量 | 230g |
| センサー | 広角レンズ: 1インチ CMOSセンサー 中望遠レンズ: 1/1.28インチ CMOSセンサー |
| レンズ | 広角レンズ: 焦点距離(35 mm判換算):20 mm 絞り:f/2.0 フォーカス範囲:0.09 m〜∞ 中望遠レンズ: 焦点距離(35 mm判換算):60 mm 絞り:f/1.8 フォーカス範囲:0.2 m〜∞ |
| 通常ビデオ撮影 | 4K (16:9):3840×2160@24/25/30/48/50/60fps 1080p (16:9):1920×1080@24/25/30/48/50/60fps 3K (9:16):1728×3072@24/25/30/48/50/60fps 1080p (9:16):1080×1920@24/25/30/48/50/60fps |
| スローモーション | 広角レンズ: 4K (16:9):3840×2160@100/120/200/240fps 1080p:1920×1080@120/240fps 中望遠レンズ: 4K (16:9):3840×2160@100/120/200fps 1080p:1920×1080@120/240fps |
| 内蔵ストレージ | 103 GB |
重さ
登山で使うことを前提にすると、やっぱり一番気になるのは重さです。
僕が使っていたDJI Pocket 2が117gだったので、Osmo Pocket 4Pの230gは、ほぼ倍になってしまいました。ただ、単眼のOsmo Pocket 4でも190.5gなので、このシリーズ自体がどんどん重くなってます。
解像度
地味に気になるのが、通常ビデオ撮影で対応している解像度が、「4Kと1080p」しかなくなったこと。DJI Pocket 2では、2.7Kが選択できました。
僕は、4Kだとファイルサイズが大きいので、妥協して2.7Kを使うことがあったのですが、今回はなくなってしまいました。コーデックが、HEVC(H.265)対応になったので、圧縮が優秀なら問題ないのかもしれませんが、ちょっと残念です。
あと、8K非対応なのを不満に感じる人がいるのかもしれませんが、僕はファイルサイズが大きすぎて実用的ではないと思っているので、4Kで十分です。
Osmo Pocket 4Pを選んだ理由
率直な理由は、これまでDJI Pocket 2を5年以上使ってきて、ちょっと飽きてきたので新しい製品が欲しくなったからです。
Osmo Pocket 3が発売されたときには、まだいいかなと思っていましたが、Osmo Pocket 4と4Pが立て続けに発売されて、我慢できなくなりました。
特にOsmo Pocket 4Pは、広角&中望遠レンズが搭載され、撮影の幅がグンッと広がるので、重くても絶対に4Pにしようと思いました。
Insta360 Luna Ultraとの比較
同時期に同じような仕様のInsta360 Luna Ultraが発売されたので、こちらも候補にはなりましたが、最終的にOsmo Pocket 4Pの方が安かったのが決め手になりました。
- Osmo Pocket 4P:99,000円
- Insta360 Luna Ultra :119,800円
一応、「Osmo Pocket 4P」 VS「Insta360 Luna Ultra」関連の動画やらブログを山ほど見ましたが、Insta360 Luna Ultraの方が良いと感じて購入している方もいました。
- ズーム機能の使い勝手が良い(ズームスライダーなどハードウェアの構造が優れている)
- タッチスクリーンが分離して、そのままリモコンになるのが画期的
肝心の画質は、撮影シーンや設定によって多少の差異はあれど、僕の目から見たらどちらも綺麗だったので、まぁ安いOsmo Pocket 4Pでいいやという感じです。
スタンダードコンボを購入
Osmo Pocket 4Pは、現状、「スタンダードコンボ」と「Vlogコンボ」が存在していますが、Vlogコンボのラインナップに惹かれなかったので、僕はスタンダードコンボを購入しました。
ちょっと気になったのが「FrameTap(ワイヤレスリモコン)」でしたが、DJI Mimo(スマホアプリ)でも似たようなことができるので、必須ではないのかなと思います。
スタンダードコンボは、必要最低限のものが入っていて、具体的には以下の通りです。
- Osmo Pocket 4P本体
- 補助ライト
- ハンドル(1/4インチ ねじ穴付き)
- USBケーブル
- キャリーポーチ
- ストラップ
Osmo Pocket 4Pを使ってみた感想
先日、実際にOsmo Pocket 4Pを携行して登山してみたので、その点も含めて感想を述べたいと思います。
ちなみに、僕の使い方だと自撮りすることはほぼなくて、POV撮影がメインです。自撮りしたときの使用感やトラッキング機能とかは全然試してないので、ご了承ください。
ちょっと重いけど慣れる
これまで使っていたDJI Pocket 2と比較すると重くなってしまいましたが、使っているうちにだいぶ慣れました。重いと言っても230gなので、一眼カメラに比べたら軽いです。
ちなみに、僕はネックマウント、もしくは、クリップマウントでPOV撮影をしてます。この状態で5時間ほど歩きましたが、まぁ許容範囲かなという感想です。

画質はかなり良くなってる
当たり前かもしれませんが、DJI Pocket 2と比較すると、ジンバル性能や画質は、かなり良くなっていると感じます。
中望遠レンズの画質も全く問題なくて、遠くの山をズームして撮影するなど、これまで表現できなかったことができてちょっと感動しました。
また、暗所向けに用意されている低照度モードでは、暗所でも明るく鮮明に撮れます。このモードではD-logは使えませんが、デフォルトでも色合いは良さそうです。
これまでは、登山に一眼カメラも携行していて、そちらでも動画を撮影していたのですが、今後はOsmo Pocket 4Pだけで対応できそうです。
マクロ撮影できる
Osmo Pocket 4Pの最短撮影距離は、広角レンズで9cm、中望遠レンズで20cmです。実際に使ってみると、中望遠でかなり寄れます。
登山でも花や木をマクロ撮影したいときはあるので、これは嬉しい。
D-logのファイルサイズが大きい
ユーザーが自由にカラーグレーディングすることを前提にしているD-log・D-log2ですが、ファイルサイズがアップして、通常カラーより撮影時間が6割くらいに減ります。記録する情報量が増えるので致し方ないとはいえ、結構変わりますね。
僕は、DaVinci Resolveという編集ソフトを使いはじめて、カラーグレーディングの楽しさに気づいたので、できればD-logで撮りたい。でも、登山は長時間撮影するときがあるので、ファイルサイズがちょっと心配です。
103GBの内蔵ストレージがあるとはいえ、それでは全然足りないので、マイクロSDカードの容量は大きめにしないといけないと思ってます。(最大1TBまで対応)
細かいズーム操作がちょっと面倒かも
Osmo Pocket 4Pを購入する最大の理由であろうズーム機能は、Insta360 Luna Ultraと比べて操作性がイマイチと言っている人が多いようです。
おそらくその理由は、Osmo Pocket 4Pは、ジョイスティックが1つしかなく、「カメラ方向の操作」と「ズーム操作」を兼用しているので、いちいち切り替えないといけないからだと思います。
ジョイスティックでズーム操作したい人にとっては、この辺りに煩雑さを感じるかもしれません。
ジョイスティック以外には、ボタン(ズームボタン・カスタムボタン)で倍率を一気に切り替えたり、長押しで徐々にズームイン・アウトすることができます。
- 1倍のときにズームボタンを1回押す ⇒ 3倍(1倍以外のときは1倍に戻る)
- ズームボタンを2回押す ⇒ 6倍(6倍のときは3倍に戻る)
- ズームボタンを長押し ⇒ 徐々にズームイン
- カスタムボタンを長押し ⇒ 徐々にズームアウト
また、タッチスクリーンの倍率表記をタップすることでもズーム操作できますが、タップする場所が小さいのでちょっとやりづらいです。
僕が試したみた感じだと、ジョイスティックは基本的にカメラ方向の操作に割り当てているのでズームには使わず、ボタンで3倍・6倍を中心にざっくりと切り替えることになりそうです。
もしかしたら、2倍にしたいシーンはあるかもしれませんが、ワンボタンで移行できないので、たぶん積極的には使わないと思います。
D-log2の使い勝手が悪い
Osmo Pocket 4PのウリであるD-log2は、17ストップのダイナミックレンジで録画できる新しいフォーマットです。
ただ、広角レンズの1倍でしか使えません。このフォーマットを選択していると、警告が出てズーム操作自体ができなくなります。
ということで、D-log2を選択すると操作が煩雑になるので、結局D-logをメインで使うことになりそうです。まぁD-logでも十分綺麗なんだけどね…。
FrameTapとワイヤレスマイクが同時に使えない
僕は試してないのですが、Vlogコンボに入っているFrameTap(ワイヤレスリモコン)とDJI Mic Mini 2(ワイヤレスマイク)が同時に使えないようです。
この点は、結構不満に思ってる人は多そう。Insta360 Luna Ultraでは、ちょっと仕組みが異なりますが実現できていることなので、その影響も大きいのでしょうねぇ。
僕は、内蔵マイクをメインで使うつもりなので問題ないのですが、ワイヤレスマイクを使う場合は注意が必要です。
ハードケースが欲しくなる


スタンダードコンボに付属しているキャリーポーチなんですけど、持ち運びにはちょっと不安に感じます。また、Osmo Pocket 4には付属していたジンバルクランプもありません。
個人的には、もうちょっと衝撃に耐えられそうなハードケースが望ましいと思います。僕は、とりあえず製品と同時に、保護フィルムとハードケースを購入しました。
低照度モードの使い勝手が悪い(修正済み)
低照度モードで録画中は、なぜかズームできません。いちいち、録画を停止してズームした上で、再度録画を開始する必要があります。
終わりに
DJIからしたら、Insta360 Luna Ultraと同時期の発売になってしまったのは痛かったでしょうねぇ。どうしても、いろいろと比較されてしまいます。
ただ、僕の使い方だと、現状そんなに不満はなくて、唯一、D-log2だけですね。D-log2が中望遠で使えるようになれば満足です。技術的に難しいのかもしれませんが、ファームウェアのバージョンアップで改善されることを願っています。
それにしても、やっぱりレンズ2個の構成はすごいです。これまで、ずっと広角で撮影した動画のみを並べて編集してたのですが、ときおりズームした動画を挟むと、より作品っぽくなります。
実際に登山では、風景全体を撮影する以外にも、「花や木を接写する」「遠くの山をズームする」など、中望遠がいきるシーンが結構あるので、ズーム機能は重宝すると思いました。

コメント
コメント一覧 (2件)
FrameTapとワイヤレスマイクが同時に使えない仕様なのに「Vlogコンボ」として販売しているのは正直納得できません。
ユーザー目線を欠いた販売方法だと感じます。
僕は買わなかったのであまり気にしてませんでしたが、冷静に考えれば、おっしゃることは当然の感想だと思います。
それを期待していた方もいると思うので残念ですね。