SJCAMシリーズの最新アクションカメラ「SJ8 Pro」を買ってしまいました。僕は今までGitUp G3 Duoを使っていたのですが、ちょっと画質が物足りなくなってきて…。やっぱり4K動画が撮りたい!と思って、ポチっちゃいました。
SJ8 Proを選んだ理由
手ブレ補正ありの4K動画となると、まずは現時点での2大巨塔であるGoPro Hero6、Sony FDR-X3000が候補としてあがります。価格帯で言うと4~5万円くらい。しかし、僕が調べた限りでは以下の気になる点があるんです。
アクションカメラで一番人気。Hero6から本格的に電子手ブレ補正が搭載されたが、パンしたときなどに映像が不自然にカクカクする現象が報告されている。Youtubeでテスト動画などを見る限り許容できるレベルだけど、ちょっと気になる。
空間光学手ブレ補正は唯一無二で最強。ただ、4Kで長時間撮影すると熱ボケするという現象が報告されている。また、周辺アクセサリーが高価なのも気になる。あと、個人的にカメラの形状が好きじゃない。
ってこともあって、その下のランク(2~3万円くらいの価格帯)の中華系で攻めることにしました。僕はGitUp時代から、安くて高機能な中華系にシンパシーを感じてるってのもありまして…。
ほぼ同様のスペック&価格のYI 4K plusと迷いましたが、最終的に新製品のSJ8 Proに決定。SJ8 Proでも気になる点が出るかもしれませんが、期待感も含めて新製品に飛びついたっていう感じです。
SJ8 Proの仕様
チップセット | Ambarella H22 S85 |
---|---|
CMOSセンサー | SONY IMX377 |
視野角 | 170° |
映像解像度 | 4K(3840×2160):25/30/50/60FPS 2.7K(2720×1520):24/25/30/50/60FPS 1440P(1920×1440):25/30/50/60FPS 1080P(1920×1080):24/25/30/50/60/120FPS 720P(1280×720):240FPS |
映像コーデック | H.264/H.265 |
手振れ補正 | 6軸ジャイロ(4K/30fpsまで) |
バッテリー容量 | 1200mAh |
稼働時間 | 90min |
耐水性 | 水深30m(with 防水ハウジング) |
重量 | 85g |
参考価格 | 3万円弱 |
SJ8 Proは4K/60fpsに対応していて、Gopro Hero6と肩を並べるのに価格が安いってのがウリです。とはいえ細かいところをみると、耐水性とかGopro Hero6のほうが高機能なんですよね。
ちなみにSJ8シリーズには、SJ8 Air、SJ8 Plusっていう機種もあります。これらはいわゆる廉価版。僕はPro一択ですw
SJ8 Proの外観

僕が買ったのはスモールボックスです。これ以外に、防水ハウジングやマウントキットなどを同梱したフルセットボックスがあります。

箱を開けると、すっごいシンプルな梱包。

内容物はこんな感じです。スモールボックスなんで必要最低限のモノ(カメラ本体、バッテリー、USBケーブル、レンズカバー、クリーナー、マニュアル)しか入ってないですね。

前面には小さい画面があって、撮影時間などちょっとした情報が表示されます。あんまり使わないかな…。オフることも可能です。レンズの下にちょこっと穴があるけど、これはマイクかな?

背面はタッチパネル液晶。この画面から設定します。

上面にはマイク穴と録画ボタン。

側面にはマイク穴とUSB端子(Type-C)。

もう一方の側面には電源ボタン。

下面には三脚などに接続できるネジ穴とバッテリー口。

バッテリー横にマイクロSDの挿入口があります。バッテリーを抜かないと、マイクロSDがうまく挿入できないのがちょっと面倒くさいです。

別売りのネイキッドフレームをつけてみました。

側面のマイクが隠れちゃうんだけど影響は不明。後述しますが、僕は基本的に外部マイクを使うことにしました。

さらに別売りのUVレンズフィルターを付けてみました。画質改善はあんまり感じませんが、主にレンズを保護する目的で付けてます。
SJ8 Proの設定

設定画面の言語は、日本語に切り替えできます。現時点ではちょいちょい誤訳されてます。むしろ英語で使ったほうが分かりやすいかも。「動画の消失」ってw
2018.07.20 追記)設定画面の日本語表記ミスは、ファームウェアver1.2.4でだいぶ改善されました。
僕が初期値から変更した設定は以下の通りです。その他、露出補正・ホワイトバランス・ISO感度・色温度なども細かく設定できますが、とりあえず初期値のままで。
設定項目 | 初期値 | 変更後 |
---|---|---|
映像解像度 | – | 4K30fps |
外部マイク※1 | OFF | ON |
ジャイロセンサ※2 | OFF | ON |
歪み補正※3 | OFF | ON |
ファイルサイズ※4 | 5分 | 20分(上限) |
品質※5 | ノーマル | ファイン |
※1 外部マイクをONにしても、実際にマイクを接続しなければ内蔵マイクが有効になる。
※2 ジャイロセンサをONにすると画角は狭くなる。
※3 歪み補正をONにすると歪みはなくなるが画角は狭くなる。
※4 ファイルを分割する時間。20分にしても4GBに達すると強制的に分割される。
※5 品質をファインにするとデータ量が増えるので録画可能時間は減る。
マイクロSDについて
エラーが発生する可能性あり

テスト撮影してみたら、「Slow Card」とエラー表示されてすぐに録画終了しちゃいました。
どうやら、このとき使っていたマイクロSDの問題みたい。解像度を落とせば録画できる場合もあるのですが不安定です。
おそらく、一定の読み込み・書き込み速度が保証されたものじゃないとダメみたいです。
メーカーに問い合わせ
マイクロSDに関して、メーカーに問い合わせしてみました。
SJCAM SJ8 PROに対応したマイクロSDは?
4K動画を遅延なく忠実な再現度をお求めでありましたら、SDスピードクラスがCLASS10以上のもの、UHSスピードクラスですとClass3が望ましいです。読み込みスピードや書き込みスピードが重要になって参りますので「4K対応」が明記されたモデルをお勧めいたします。あくまで参考程度ですが、読み込みスピードは70㎆/秒、書き込みスピードは60㎆/秒は必要かと存じます。
僕が検証した結果
それで、結局何を選べばいいのかって話ですが、ご参考までに以下に僕が持っているマイクロSDでの検証結果をご紹介します。
この手の挙動は環境によっても変わる可能性があるので、あくまで僕がテストした結果として、ご了承いただければと思います。
製品名 | 最大読込 速度 | 最大書込 速度 | 検証 結果 |
---|---|---|---|
東芝 EXCERIA microSDXC 128GB (THN-M302R1280C4) | 90MB/s | 不明 | NG |
Transcend microSDXC 128GB (TS128GUSD300S) | 95MB/s | 45MB/s | OK |
Samsung microSDXC EVOPlus 128GB (MB-MC128GA/ECO) | 100MB/s | 90MB/s | OK |
※ 記載しているマイクロSDの最大読み込み速度・書き込み速度は公称値です。
※ SJ8 Proはファームウェアver 1.2.0でテストしています。
※ 4K60fps(品質ファイン)で30分録画できた場合を「OK」としています。
※ あくまで僕がテストした結果ですので、動作を完全に保証するわけではありません。
使ってみた感想
色合いがナチュラル
SJ8 Proの映像は、ナチュラルで実際に目で見た色合いに近いです。Gopro Hero6の映像と比べるとコントラストが弱めで物足りなく感じるかもしれませんが、個人的にはわざとらしくなくて好き。
この辺りのカラーグレーディングは編集ソフトでも調整できるのですが、僕はイジるにしても元素材はナチュラルのほうが良いと思ってます。
手ブレ補正はいい感じ
手ブレ補正はいい感じで動作します。登山などブレが激しい利用シーンでも視聴に耐えられる映像になっていると思います。
少し気になる点と言えば、平地を歩いているときでも、たまにカクッと映像が飛んだようになるときがあるんですが、これは電子手ブレ補正の宿命なのかな。
ちなみに4K/60fpsは手ブレ補正非対応です。個人的には、データ量の兼ね合いもあるし、4K/30fpsが現実的かなと思ってます。
暗所性能はそこそこ
アクションカメラはセンサーサイズが小さいので、夜間などの暗所を撮影するのは全般的に難しいと思うのですが、SJ8 Proでも画質はそこそこという感じです。
僕が実際に感じるのは、登山をしていて木に囲まれた日陰の道に入ったりすると、ノイジーでボケッとした映像になります。それに若干白飛びしやすいかな。この点が少し不満ですね。
H.265が使えないケースがある
SJ8 Proは、次世代の動画圧縮規格であるH.265に対応しているのですが、現時点では設定によって使えないケースがあります。どういう条件なのかまだ把握できてないのですが、結局はH.264を使うことになりそう。今後改善されるのかもしれませんが…。
内蔵マイクでもイケるけど…
内蔵マイクはデュアルマイク形式ということで、それなりに音声は拾ってくれます。また、ボリュームっていう設定があって、マイクの録音レベルを上げ下げできます。(上げすぎると音割れするので注意。)
ただ、やはり外部マイクのほうが取り回しができるので、襟元にくっつけたりすればよりクリアに音声を拾ってくれます。

ってことで僕は、純正の外部マイクを買いました。このマイク、コードが柔らかくて良いです。
給電&外部マイクの同時接続はたぶんできない
SJ8 Proは「モバイルバッテリーから給電しながら録画」「外部マイクの接続」が可能ですが、USBの口が1個しかないので両方同時にはできないです。
GitUpであった2つを同時に接続できるケーブルがあればよいのですが、僕が探した限り、そういう商品はありませんでした。

ってことで僕は、純正のデュアルチャージャー&バッテリーセットを買いました。長時間撮影時はバッテリー交換でしのごうと思います。
映像サンプル
これは散歩しながらテスト撮影したものです。映像は未加工ですが、音声は聞きやすいようにノーマライズしてます。
この日は風が強くて、風切り音がちょっと気になりますね。僕が買った外部マイクにはスポンジ状のウインドスクリーンが付属しているのですが、これだけでは強風だと心元ないかなぁ。別途、対策しようと思います。
まとめ
SJ8 ProはGopro Hero6と比較されると思うのですが、耐水性やGPS機能の有無など、細かいところまで比較するとGopro Hero6のほうが高機能です。
SJ8 Proは価格が安くコスパ重視の製品なので、あとはどこまで機能的に妥協できるかって話ですね。
あと、ファームウェアver 1.2.0の時点では、まだまだ完成度が低い気がするので、今後のバージョンアップに期待。
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