谷川岳:残雪期に天神尾根を登る

以前に夏の谷川岳に行ったんですが、今回は3月の残雪期に再び行ってきました。

この時期は青春18きっぷ(春季)が使えるので、時間をかければ交通費は安く済みます。

ただ、まだまだ雪が残っているので、しっかりとした準備が必要だと思いました。

目次

残雪期の谷川岳登山の注意点

雪山装備が必要

残雪期の谷川岳は、ピッケルやアイゼンなどの雪山装備が必要です。

ピッケルではなくストックを使っている人も見かけましたが、滑落の危険性がある場所もあるのでピッケルがベター。

また、積雪がある場合は、アイゼンではなくワカンやスノーシューのほうが歩きやすいかもしれません。

やまみず

僕が行ったときは積雪は少なめだったので、ピッケルとアイゼンの装備で行きました。

天気予報をチェック

残雪期は普段の天気予報チェックに加えて、積雪・雪崩情報もチェックしたほうが良いです。

谷川岳は人気があるので、休日であればだいたい先客がいると思いますが、トレースがない可能性もあります。

特に、前日に積雪があると登山道の状況が一変します。

トレースなしだと迷いやすいので、なるべく避けたいところ。

また、谷川岳は天候が変わりやすく、ホワイトアウトの可能性もあります。

危険を感じたら途中撤退することも念頭に置いて臨んだ方が良いです。

やまみず

僕は平日に行きましたが、不安な方な天候が良い休日に複数人で行くのが無難ですね。

雪庇やクラックに要注意

この記事で紹介している天神尾根の登山ルートは、春夏だとそこまで難易度は高くありませんが、残雪期は雪庇やクラックに要注意です。

また、谷川岳は雪解けの季節になると、谷川岳遭難防止条例に基づいて危険地域が設定されます。

天神尾根の登山ルートは対象外なのですが、危険地域は念のため把握したほうが良いです。

余裕を持ったタイムスケジュールを

雪山登山は、雪なしの登山より時間がかかることが多いので、余裕を持ってスケジューリングすると安心です。

アイゼンなどの装備が重いですし、べちゃべちゃした雪だと足がもつれるので結構疲れます。

また、谷川岳のロープウェイを使う場合は、時期によって営業時間が変わるので要注意です。

谷川岳ロープウェイ営業時間(4月~11月)
  • 平日 8:00~17:00(リフト最終16:30)
  • 土日祝 7:00~17:00(リフト最終16:30)
谷川岳ロープウェイ営業時間(12月~3月)
  • 全日 8:30~16:30(リフト最終16:00)

登山コースと参考タイム

今回登ったコースは、谷川岳で最も一般的な「天神尾根コース」です。

登山客が多いので、天候が良ければトレースがあることが多いので、道迷いのリスクが少ないコースです。

青春18きっぷを使ったので、スタートは遅めです。

登り天神平(11:00) ⇒ 熊穴沢避難小屋(12:00) ⇒ トマの耳(13:50)
登りトマの耳(14:00) ⇒ 天神平(16:00)
所要時間の目安

※途中の小休止の時間を含みます。

登山レポート

日時

2020年3月26日(木) 11:00スタート

天神平駅からスタート

ロープウェイを降りたら登山スタート。

トレースはついてましたが、この辺りは積雪が多くてズボッと踏み抜く場所もありました。

しばらくはゲレンデとの境目にロープが張ってるので、それも目印になります。

しばらくすると道幅が狭い稜線に出ます。

ここまではトレースがないと迷うかもしれません。

また、写真はありませんが途中に鎖場がありますので、滑落には要注意です。

熊穴沢避難小屋から天神尾根

赤い建物が見えたら、熊穴沢避難小屋に到着です。

ここから徐々に急登になってきます。

登って振り返ると絶景。

道中には、「天狗の留場」「天神ザンゲ岩」など、見晴らしが良い場所がいくつかあります。

横を向けば、谷川連峰の山々が一望できます。

綺麗な山肌には、バックカントリースキーのシュプールがありました。

ただ、もしかたらこの時期、ここは危険地域かも。

詳細は不明ですが、バックカントリースキーをする方は要確認です。

肩ノ小屋から見る万次郎山方面

山頂手前にある肩ノ小屋から万次郎山方面が見えます。

この時期だと肩ノ小屋は営業してませんが、綺麗な山並みを見ながら休憩しました。

トマの耳

肩ノ小屋から10分ほど歩いて、トマの耳に到着。

ちょうど誰もいなくて、景色を独り占め。

トマの耳から見るオキの耳。雪庇が見えますね。

オキの耳へはここから15分くらいで行けるのですが、帰りのロープウェイの時間が怪しかったので、オキの耳には行かず下山しました。

動画

まとめ

夏の谷川岳も好きですが、残雪期の谷川岳もかなり好きですね。

雪山ならではの壮大な景色が楽しめます。

雪山登山に興味がある方には、是非とも一度は行っていただきたいと思うのですが、雪山用の装備が必要など、それなりに覚悟が必要です。

また、トラブルのリスクもあるので、不安な方は経験者と登るのが無難ですね。

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