これまで丹沢の山々には何回か行ったんですが、まだ丹沢最高峰である蛭ヶ岳(標高1,673m)に登っていませんでした。
蛭ヶ岳は丹沢山系でも奥地に位置するので、なかなか行くのが大変なんですが、丹沢をホームグランドと言うなら是非とも登っておきたいところ。
ってことで、今回チャレンジすることにしました。
登山コースと参考タイム
蛭ヶ岳へのコースは複数あります。コースによっては1泊2日にするのが無難だとは思いますが、今回は日帰りを想定しているので比較的登りの距離が短い青根からエントリーしました。
青根の登山口付近には、駐車場はあるものスペースが少ないです。朝早く行かないと満車になっている可能性もあるので、今回はバスで向かうことにしました。
ピストンも考えたのですが、それだと帰りのバスの本数が極端に少ないので、思い切って蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳を縦走して大倉からバスで帰ることにしました。(大倉からは、休日でも20時台まで渋沢駅行のバスが出ています。)
丸一日の山行となりますので、初心者にはかなりキツいです。季節によっては日が落ちる可能性もありますので、ヘッドライトなど準備は万全に。
歩き終えての感想ですが、このコースは余裕をもって1泊2日の工程にするのが無難だったと思いました。
登り | 東野バス停(7:40) ⇒ ゲート(7:55) ⇒ 青根分岐(9:50) ⇒ 姫次(10:00) ⇒ 蛭ヶ岳(12:05) |
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下り | 蛭ヶ岳(12:40) ⇒ 丹沢山(14:15) ⇒ 塔ノ岳(15:20) ⇒ 大倉バス停(17:50) |
アクセス
車の場合
黍殻山登山口駐車場が、青根の登山口に一番近い駐車場です。5台くらい駐車可能なスペースがあります。また、この手前の林道にも駐車スペースがありました。
いずれにしても、そんなにスペースはないので朝早く行くことをおすすめします。
電車・バスの場合
まずJR橋本駅北口からバスに乗って三ヶ木で下車します。そして三ヶ木から乗り換えて東野で下車して登山開始です。
藤野駅からバスで東野に行く方法もありますが、一部路線が平日しか運行していないので割愛します。
登山レポート
2018年5月27日(日) 7:45スタート
JR橋本駅北口
橋本駅北口のバスターミナル1番乗り場から三ヶ木行きのバスに乗ります。
三ヶ木から乗り換えて東野に向かいます。焼山登山口で下車する方が結構いて、最終的に東野まで乗っていたのは僕らだけでした。
東野バス停
東野バス停に到着。加藤商店がいい味出してます。登山口に向かうには、加藤商店手前の道を左方向に進みます。
まずは青根中学校方面を目指して坂道を登っていきます。何気にヤマビル用の薬が置いてありますね。
ただ、先輩が「ヒル下がりのジョニー」を持ってきてくれたので、これを靴に振りかけました。5月ともなると丹沢はヒルの危険性がありますからね。
青根諏訪神社
道沿いに神社があります。境内にはデカい杉がありましたが、今日は通り過ぎるだけ。
神社近くにある標識に従って八丁坂ノ頭方面に向かいます。
青根中学校
趣がある学校ですな。僕の母校もこんな感じだったけど。この学校を横目に、八丁坂ノ頭・姫次方面の標識に従って進みます。
しばらくすると林道に入ります。林道途中には、狭いけど駐車スペースがありました。
ゲート
さらに進むとゲートがあります。一見、入ってはダメそうですが、「登山者の徒歩での侵入は可」と記載があります。
ちなみに、ゲートの手前には黍殻山登山口駐車場があります。ここが一番登山口に近いです。
ゲートからしばらく進んだところにあるこの分岐。右方向の八丁坂ノ頭分岐に向かった方が蛭ヶ岳へは近道です。が、今回は少し遠回りをして青根分岐を経由して向かいます。
この分岐はちょっと先で合流するのでどっちからでも行けます。標識に従うと明らかに左に行きたくなりますが…。
左側は険しい登山道です。まぁ、このほうが登山っぽいかな…。
さっきの分岐はこんな感じで合流します。
こっから先はキツい登りが続きます。
青根分岐
青根分岐を経由したところで特に展望が良いわけではありません。しいて言えば真新しい避難小屋があるくらい。
展望はちょっと開けてる場所もあるけど、相変わらず木に囲まれた登山道を進みます。
八丁坂ノ頭分岐
冒頭で近道といった分岐はここで合流します。
姫次手前で「東海自然歩道最高地点」という場所が。いまいち価値が分からんな…。
姫次
姫次は「ひめつぎ・ひめつぐ」と読みます。
姫次にはテーブルが3つあるので、いい感じの休憩スポットになってます。
もう半分は超えましたね。
ここから結構下ります。登り返しが怖い…。
原小屋平
以前山小屋があったという場所。確かに平坦でスペースがありますね。この辺りから緩やかにアップダウンを繰り返します。
地蔵平
山頂までもう少しなんだけど、まだ山頂手前特有のキツい登りがこない。
それにしても、このコースはうっそうとした林の中を進むって感じ。
ようやく来たか…。
階段が多いから登りやすいとは思うけど、疲労が溜まってきて足が重いです。
山頂が近づくにつれ、景色は良くなってきましたね。
さらにシロヤシオも咲いてます。道中でも咲いてたと思うけど、山頂手前が一番綺麗ですね。若干、散り始めてるかな。
枝がアーチみたいになってるドラマティックな道。もう着いたか?
まだかよ。
ちなみに、「蛭ヶ岳0.4km」の標識は計4つありました。なんとなく並べてみたらアウトレイジのポスターみたいになったな。
こういう現象を僕らは「発注ミス」と呼んでいます。まぁ諸事情があるんでしょうけど…。登山道を作るプロセスはマジで興味があるので体験学習があれば行きたいなぁ。
今度こそ山頂だ。上に空しかない山頂っぽさをビンビンに感じる。道脇にあるコバイケイソウ(有毒)を横目にラストスパートです。
蛭ヶ岳 山頂
到着です。クソ疲れた。
雲がかかってて富士山は見えませんでした。天気が良いと山頂の標識越しに富士山が撮れたはずなのに。
っていうか、正直疲れすぎて、写真どころじゃありませんでしたw
丹沢山への縦走
ここから丹沢山⇒塔ノ岳⇒大倉尾根と進みます。塔ノ岳まではアップダウンが激しいので全く気が抜けません。
さらに途中には「鬼が岩」なる鎖場もありました。
ここが崖みたいな岩場で怖かったです。
でも、なかなか美しい稜線なんですよね。このあと、ちょっと霧がかってきて幻想的な雰囲気も味わえました。
これ以降は気力がなくなって、写真を撮れませんでした。丹沢山以降は、前にも登っているので、そのときの記事をご参照ください。
動画
まとめ
いやぁ、近年まれにみるハードな山行でした。ラストの大倉尾根では完全にヒザが破壊されました。1週間くらい足の筋肉痛が治りませんでしたよ。
そういえば、気になっていたヒルの被害はなかったです。ジョニーのおかげか?6月くらいから本格的にヒルの季節になるので、対策はしたほうが良いと思います。
丹沢は結構登りましたが、これで丹沢をホームグラウンドと言っても良いレベルには達したんじゃないかな?振り返ってみるといろいろな思い出があります。山々に感謝です。
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