城ヶ島で天の川・星空撮影する前に知っておきたいこと

城ヶ島は都心から2時間で行ける天の川や星空写真の撮影スポットです。

僕も何回か行ったことがありますが、これから行く人のために事前に知っておいたほうがよいことをご紹介します。

目次

城ヶ島で天の川・星空撮影するときのポイント

天の川や星空撮影に適したロケーションは、「遮蔽物がないこと」と「光害が少ないこと」です。城ヶ島でも場所によっては、この条件を満たします。

南側の海岸は見晴らし良好

城ヶ島は三浦半島の先っぽ。南側の海岸の先は太平洋が広がっているので遮蔽物はなく見晴らしは良好です。

夕日が綺麗なので、海岸沿いをハイキングするのもおすすめ。

場所によっては光害あり

光害を調べるには「光害マップ」が参考になります。

光害マップで城ヶ島を調べてみると、場所によっては光害があることが分かります。

城ヶ島には灯台が2基(城ヶ島灯台、安房埼灯台)あるので、特にその周辺は明るいです。

実際に行ってみると分かるのですが、一定周期で灯台の光がくるくる回って周辺を照らします。灯台を入れた星空写真も良いのですが、結構難しいかも。

一方、城ヶ島のシンボルになっている「馬の背洞門」周辺などは、比較的暗いので撮影には適しています。

飛行機や船の明かりも写る

撮影していると、「飛行機の軌跡」や「海上を運航する船の明かり」が高確率で映り込んできます。

特に天の川撮影だと、長時間露光する必要があるので、それが結構目立ちます。

こればっかりは避けようがないので、気になる場合は編集ソフトでレタッチする必要があります。

撮影している人が結構いる

城ヶ島は天の川や星空撮影スポットとして結構有名みたいです。

なので、新月などの条件が良い日は、撮影者を多く見かけます。

僕が直近で行ったときは一晩中撮影していたのですが、合計で10組くらい見かけました。

それ自体は特に問題ないのですが、譲り合わなきゃいけないシーンがあるかもしれません。

特に馬の背洞門ではストロボやライトを使って撮影している人をよく見かけます。

馬の背洞門の岩場は普通に撮るとシルエットになるので、それを際立たせるためのライトアップなのでしょう。(僕はやったことないです…)

そういうときは周りに配慮したほうが良いでしょうね。

撮影に適した気象条件

「いつ行けば綺麗に撮れるのか?」

天の川や星空撮影は気象条件に大きく影響を受けるので、いつ行っても綺麗に撮れるとは限りません。

事前に以下の内容をチェックしましょう。

天の川が見える時期と時間帯

天の川は条件が良ければ1年中みることができます。

と言っても冬期は条件が厳しいです。寒いし…。

やっぱり天の川といえば七夕のイメージがあるように、夏期が一番見える時間が長いです。

夜間の気温などの過ごしやすさも考えると、6月~8月がおすすめ。

天の川が見える時間帯の目安
  • 6月上旬:22:00~2:00くらい
  • 7月上旬:20:00~0:00くらい
  • 8月上旬:18:00~22:00くらい

天気

天の川や星空撮影をするなら晴れてるのはもちろんのこと、どうせなら雲ひとつない空がいいですよね。

その参考になるのが、まず日本気象協会の「星空指数」です。

天気だけでなく月齢(詳細は後述)も考慮しているとのことで、ある程度は参考になります。

それと「GPV気象予報」です。

このサイトでは雲の様子を割と正確に予測しているので、すごく参考になります。

白が濃くなるほど雲量が多いので、理想は真っ黒になることです。

僕は出掛ける前には必ずチェックするようにしてます。

月齢カレンダー

月が出ていると明るくて星が撮影しにくくなるので、天の川や星空撮影をするなら新月がベストです。

月齢カレンダーをチェックして、まずは新月の前後を狙います。

新月以外の日は、「月の出・月の入」から月が出ている時間帯もチェックしたほうがよいです。

月が出ている時間帯が撮影時間と被らないようにすれば、月の影響を受けません。

ケーススタディ

以上のチェック項目について、僕が直近で城ヶ島に行った2019年6月5日の状況で考えてみましょう。

2019年6月5日の状況
  • GPV予測:雲少なめ
  • 月齢:1.7(新月から+2日目)
  • 月の出:5:55
  • 月の入:20:42
  • 天の川が見える時間帯:22:00~2:00くらい

この日は新月から+2日目のいわゆる三日月なので、そんなに明るくはありません。

さらに月の入が20:42で、ちょうど天の川が見え始める前に月が隠れることになるので条件は良好。

ただ、6月に天の川を狙うと深夜にかけての撮影になるので、そこがちょっとキツいかもしれません。

城ヶ島へのアクセス

車の場合

城ヶ島にはいくつか駐車場がありますが、一部は営業時間が限られているので注意が必要です。

場所営業時間
城ヶ島公園第1駐車場8:00~17:00(10月~3月)
8:00~19:00(4月~9月)
城ヶ島公園第2駐車場24時間
城ヶ島第1駐車場24時間
城ヶ島第2駐車場24時間
城ヶ島第3駐車場24時間
城ヶ島第4駐車場24時間

上記6箇所の公共駐車場のいずれかを利用すると、城ヶ島内にあるそのほかの公共駐車場が何回でも利用可能。最新情報は、公式HPを参照ください。

電車・バスの場合

京浜急行・三崎口駅で下車して、そこからバスで城ヶ島まで向かいます。

なお、島内にはいくつかバス停があるので、目的地に応じて下車します。

城ヶ島の撮影場所と作例

城ヶ島で天の川や星空撮影するのにおすすめの場所と作例をご紹介します。

天の川は時間ととも角度が変わるので、一応撮影した時間も記載しています。

ざっくり言うと、天の川は「横たわった状態」から「垂直に伸びる状態」に変化します。

城ヶ島公園の展望台

撮影日時 2019年6月6日 0:38

城ヶ島公園にある第二展望台から撮影。

この公園、夜は真っ暗なので、雰囲気がちょっと怖いです。

基本的に城ヶ島は真っ暗なところが多いので、ライトは持って行った方が良いです。

馬の背洞門

撮影日時 2019年6月5日 22:45
撮影日時 2019年6月6日 1:10

馬の背洞門を近接で撮影。

ここは一番人の出入りが激しいです。タイムラプスを仕掛けている人もいるので、そういう人は滞在時間も長め。

階段で浜辺に降りることになるのですが、例のごとく真っ暗なので足元に注意しましょう。

撮影日時 2019年6月5日 22:38

ちょっと引いて馬の背洞門を撮影。

横たわった天の川がよく似合うアングルです。

ウミウ展望台

撮影日時 2019年6月6日 0:50

ウミウが生息している赤羽根海岸を望む展望台から撮影。

あんまり上手く撮影できませんでしたが、ここは海岸のアーチが美しいんですよ。

海岸と天の川をイイ感じに撮影するなら、もっと早い時間のほうがよかったかも。

左下が妙に光っていますが、あの辺りに安房埼灯台があるのでその光だと思われます。

南側海岸

撮影日時 2019年6月5日 23:52

馬の背洞門から城ヶ島灯台に向かって、海岸沿いを歩くこともできます。

見晴らしは最高に良いのですが、真っ暗な砂浜と岩場を歩くことになるので注意が必要です。

持ち物・服装

カメラ機材は人それぞれ趣向があると思うのですが、一応僕が使ったカメラをご紹介します。

また、それ以外に持っていったほうがよいものや服装についても参考にしてください。

僕が使ったカメラ

僕が使ったのはマイクロフォーサーズ機の「Lumix G8」で、レンズは「LAOWA 7.5mm F2 MFT」です。

マイクロフォーサーズ機は小型軽量なので、登山でもよく使ってます。

特にこのレンズはめちゃくちゃ小さくて、重量は170g!

MFレンズなのが難点ですが、星空撮影のときはどのレンズでもマニュアルフォーカスにすると思うので、大きな問題はなってないです。

一般的に、星空撮影には、F2.8以下の明るいレンズが適していると言われているので、上記のレンズでも十分撮影できました。

ライト必須

城ヶ島の撮影スポットは基本的に真っ暗です。

ライトは絶対に持っていったほうがよいです。

僕は登山でも使っているヘッドライトを持っていきました。

虫対策は万全に

6月に行ったら普通に蚊がいるんですよねぇ。

海岸沿いには蚊がいないって聞いたことがあるんですが、あれはなんだったのでしょうか。

砂浜に座ってたたずんでたら、すごい勢いで蚊にさされましたよ…。

長時間滞在するときは、虫よけ対策は万全にしましょう。

星空アプリが便利

天の川は肉眼だとぼんやりとしか見えないことがあります。

写真を撮ってみて「あぁ、あれか」とわかることも…。

そういうときに星空アプリがあると位置が確認できるので便利です。

星座の勉強ができるので暇つぶしにもなります。

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服装・靴

夏でも夜は冷え込みますので、1枚羽織るものを持っていたほうがよいです。

あと、海風に吹かれるから妙に体がベトベトするんですよね。

ウェットティッシュ的なものを持っていたほうがよいかも。

それと、海岸沿いを歩くならトレッキングシューズがベストです。

まとめ

  • 天の川や星空を撮影するときは、気象条件をチェックする
  • 馬の背洞門には結構人が来るので、ときには周囲に配慮する
  • 城ヶ島の撮影スポットは暗いのでライトは必須
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